『後北条氏家臣団人名辞典』

家別の立項による900家1600人を収録。後北条氏当主をはじめ一族衆、夫人、重臣、中小家臣、公家、僧侶、神官、医師など、後北条氏に深く関係した人物を、確実な史料をもとに詳しく解説した戦国人名辞典。費用対効果からすると、吉川弘文館から出たばかりの『戦国人名辞典』が実質、東国重視の内容であるため、かなり本書とかぶるのではないか、と危惧したが、重要人物の記述量はずっと多いし、『戦国人名辞典』には記載がない人名もある。
ただし、家別五十音の編集方針はよいが、家別の中で立項されている各人名のほうはほぼ時系列。検索はしづらい。
例をあげると、伊勢新九郎盛時(北条早雲)は、伊勢家ではなく、北条家で立項。その中で、盛時として取り上げられていて、北条+早雲、伊勢+盛時の組合せが念頭にあると、少々面食らう。盛時のあとを盛時正室、盛時側室、盛時の兄弟・姉妹が並び、以下、氏綱・・・と続くように、時系列に沿ったつもりであろうが、家によってはそれさえも危うく、妙にがちがちの基準を設けるよりも、素直に五十音順か、武将、僧侶、商人、女性といったカテゴリにしたほうがすっきりしたかもしれない。
ちなみに目次のほうは、五十音順の家別で、それぞれの人名も五十音順。ただし、その下に実際の記載ページが表示されている。したがって、目次によってから見るのが近道だが、書く人物の呼称が頭に入っていないと、混乱する。
位置づけとしては、編者による『戦国遺文・後北条氏編』の別冊と捉えるべきだろう。

後北条氏家臣団人名辞典
下山 治久編
東京堂出版 (2006.9)
ISBN : 4490106963
価格 : \15,750

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後北条氏家臣団人名辞典

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